重要な視力
視力の中で野球選手にとっても、また一般人にとっても、いちばん重要なのは、おそらく動体視力でしょう。
動体視力とは、ピッチャーが投げる速球のように、動きのある物体を観察する能力です。
一般的に優れたスポーツ選手、特に野球選手はこの動体視力が非常に優れています。
本人は否定していますが、テッド・ウイリアムズは回っている78回転のレコードのラベルを判読できたと伝えられています。
しかし、彼の動体視力が非常に優れていたことは間違いないでしょう。
ですが動体視力には、標準的な決まった測定方法はありません。
いずれ技術が進歩して、標準的な方法が確立されるのが待たれます。
また動体視力は静体視力(通常の視力検査で測る視力)とは必ずしも関連しているわけではありません。
さらには、利き目もバッティングの能力に関連していると考えられます。
私たち人間は2つの目で物を見ますが、それぞれの目は微妙に見え方が違います。
そのため通常は、どちらか一方の目が利き目になっているのです。
どちらの目が利き目かを調べるには、まず両目で少し遠いところの一点を見つめます。そして、その視線上に重なるように自分の親指を立てます。マシスによると、指が2本だぶって見えますが、考えることなくすばやく親指を視線上に置きます。それから親指を立てたまま、片目ずつ閉じてみます。
たいていの人の場合、親指と選んだ点はどちらか一方の目で見た時だけ重なります。
右目で見た時に重なる人は、右目が利き目で、左目で見た時に重なる人は、左目が利き目です。
また右目で見た時に親指が点の少し左側に、そして左目で見た時に親指が点の少し右側になる人は、利き目がなく両目でバランスよく見ている人です。